久々の日記更新です。
最近、YouTubeという投稿動画サイトにはまっており、おもろい動画を見つけたので、アップします。
この人、相当のオペラファンとみました♪
ちなみに、この曲はバリトンが歌うアリアで、僕がいつか歌えるようになりたいと思っている超有名なアリアです。もっとロックンローラーは彼を見習って、オペラアリアをロックにすべきだっ!!!
今年最初のブログ更新です。最近、更新ができていませんでした。
先日、例によって、ジュリアード音楽院の学生コンサートに行ってきました。僕は歌とピアノが好きなので、リートなどの歌曲やピアノのコンサートの時はできるだけ行くようにしています。未来のスターのリサイタルがタダで聴けるんですからね、タダ!!!また、僕もリートなどの曲を歌えるようになりたくて練習しているんですが(今シューベルトの「魔王」を勉強中。しこたま難しい♪)、上手い歌手の歌い方の勉強という意味も少しだけありますけどね。。。
今回は、ソプラノでした。良かった。というか。凄かった。終わった時、ほとんどの客はスタンディングオーベーションでした(学生リサイタルではそんなにないことです)。
正直に言うと、最初、このソプラノが舞台に出てきた時、「あっこの人か、残念」と思ってしまいました。というのは、前に何人かでリートの歌をうたうというコンサートに出ていた人で、そのときパッとしなかったからです。
しかし、今回、パッとしないどころか、客総立ちでしたからねー。はっきり言って、自分個人のリサイタルですから「本気を出してきた」んじゃないかと。でも今思ったのは、何人かの歌手が出てくるコンサートというのは、他の人、例えば他のソプラノと比較して考えてしまうというのもあるんじゃないかなと。他の歌手もすごい上手かったから。
でも、そもそも、この他の歌手と比較をするということ自体、間違っていますよね。本来、その人しかない「声」で歌うんですから、その人しかないパフォーマンスを聴いて感動できるかどうかであって、他の「声」と比較して感動できるかではないですよね。と、今回のコンサートでこんなことまで思いました。
何が凄かったか。発声とか声がいいというのはもちろんのこと、無音をうまく使っているというのかなぁ、曲の中で「シーン」という状態をコントロールしているカンジでした。大勢の客が入っているのに、何も音がしないんですよ。皆がソプラノの声に耳をそばだてているんですねー。あっそういえば、ピアノもすげぇ上手かったですね。多分、このソプラノとピアニスト(男)は「デキテイル」んでしょう(笑)。そう思うほど、ばっちり合っていたし、ばっちり二人で「無音」をコントロールしていました。
あと感じたのが、このソプラノもピアニストも自分達が作っている音を、客と一緒になって聴いている感じです。音を出しているのは、舞台にいる二人なんだけど、客と一緒にベリーニやウォルフ、シューベルト、バーバー、プーランク、ラフマニノフ、チャイコフスキーの遠い昔に作った曲を聴いているカンジなんです。
小澤征爾が「作曲家の魂が音楽家の身体を通して出てくる」と言っていたけど、ほんとまさしくそんな感じで、このソプラノの身体を通して作曲家の魂や意図が出てきて、そのソプラノもそれを享受しているような。。。
ホールの中は、それはもう凄い「共感状態」だったですよー。その場にいる、音楽家も含めた皆が、何百年も前の作曲家の魂を逃さないようにして、耳をそばだてているんですから。
今シーズンで一番感動したコンサートでした。いいなぁ、音楽はやっぱり。
いつか僕も、自分が歌って、あんな神が降りてくるような経験を作り出してみたいなぁ、と無謀なことも思ってしまいました。
こんなお金では決して買えない素晴らしい経験を、タダで(しつこい?)得ることのできるNY。いやなところもたくさんあるけど、こういう素晴らしいことも街にしっとりと入っているような気がします。
*心理的反応(不安、恐れ、抑うつ)は、困難で故障中というケースであっても、大学のスポーツ医学専門家によって滅多に語られることはないようである。
*通常の状況とは、アスレティックデパートメントのスタッフは、援助専門家の実行可能性や、その専門家がリハビリプロセスに関連することができる方法に気が付いていないということである。アスレティックデパートメントのスタッフは気付いていても、彼らは、いつ、どのように受傷した学生アスリートに紹介するか知らないのかもしれない。
*心理的援助サービスを妨げているバリアとは、(a)学生アスリートが"目立つこと"、(b)外の助けを求めるのに利用可能な限られた時間、(c)学生アスリートのパーソナリティに関する誤解、(d)アスレティック環境の抑圧的本質、(e)学生アスリートの特定要因、である。
*最近のNCAA規則は、学生競技に参加する生徒についてスポーツに関連する時間の上限を定めているが(週20時間)、歴史的に学生アスリートは20時間以上、コンディショニングや練習、競技に費やしている。
*ある者は、アスレティックデパートメントは彼ら(学生アスリート)のニーズの全てを世話していると思っている。
*感情的なリハビリの始まりにおいて、重度に受傷したの心の状態に関する研究は、我々がよく受傷し故障した学生アスリートが自分自身に言っているのを聞くことと非常に似ている。
私は誰?
今までの私と違う。
自分を好きなじゃない。
誰も私を好きではない。
私は値打ちがない。
おそらく私は全く値打ちがなかった。
私は誰だったのか?
本当のアイデンティティを何も持たない。
私は変わった。前とは同じことは何もない。
私の友達、家族、私の世界が変わった。
私を失くした。
*研究は、多くの学生アスリートは、教育そしてキャリアに関するプランを立てるということについて、アスリートではない学生よりも成熟していないということを示している。
(p.286まで)
*一般に、このスポーツキャリアを終わらせるケガへの適応期間をアスリートがどのように扱うかは、彼らのスポーツに対するアイデンティティの強さ、自己価値に関する認識、そして自分に対する他人の期待に位置づける重要度に最も依存している。
*アスリートからノンアスリートへの移行がスムーズで健全であるためには、そのケガをしたアスリートの自己に対する認識が重要である。多くのアスリート、ワールドクラスのアスリートでさえ、高いレベルの自己価値を持っていない。ゆえに重要な他人からのポジティブな補助を多く必要とする。
*スポーツ以外の分野で自分は価値があり、大切な人間であると信じている受傷アスリートは、自己価値のレベルが低いアスリートよりも、ステータス変化に容易に適応できる可能性がある。肉体的な自己に関して無力感を感じていることは、自己に関する全体的なコンセプトをひそかに傷つけているのかもしれない。
*スポーツからの引退という避けられない結果を受け入れるためのアスリートの努力において、防御機能とコーピング戦略のバリエーションが採用される。
*この否認の態度を止めて、そのケガの現実を受け入れる能力は、そのアスリートが最終的な結果というものに対してどれだけよく準備しているかということに依存している。
*実際、嘆きのフェーズが回復への最初のステップである。
*スポーツ心理学者がこれら(否認・怒り・嘆き・抑うつ・再統合)のステージ全てで提供すべき一つは、希望、である。
*この(vignette?)のケースでは、リハビリは、手術前、手術後、そして長期的回復という3つのステージに特別に重点を置いた医療チームアプローチを含むべきである。
*アスレティックトレーナーは、カウンセリングに必要となるアスリーとの個人的側面に関するとても重要な情報の源となる。
*ハンディキャップの厳しさが目に見えるにつれて、友達とチームメイトたちは著しく見舞いにこなくなっていく。彼らの見舞いは初めの時期は頻繁だが、時間につれて減っていき、最終的には来なくなる、
*おそらく、チームアプローチの最も重要なメンバーは、家族である。その家族は、そのアクシデントの最初のトラウマ、ゆっくりとした移行期間、長期的回復を経験する。
*怒り、抑うつ、恨みといった感情は(その家族に)広く伝染していく。事実、スポーツ心理学者は終身的ハンディキャップに関連するケース全てにおいて、通常の家族カウンセリングを勧めるべきである。
*スポーツ心理学者が、ハンディキャップを伴ったアスリートに、医療スタッフが提供することのないカウンセリングサービスを提供すると予想することは賢明である。
*この(vignette?の)アスリートをカウンセリングするための長期的な目的は、彼女が競技キャリアの引退を受け入れさせ、彼女がポジティブな姿勢で彼女自身の人生を進めることを援助することである。
(p.268まで)
*スポーツ傷害の時系列とは、ケガに関連した3つのタイミングのことである。受傷前、受傷直後、アスリートの回復と競争状況への再統合に導くリハビリ期間、の3つである。
*ストレス因子のインパクトを弱め、よってケガの可能性を減らすように働く予防医療として、特定のストレス状況に向けたリラクゼーションとその対処法を強めるイメージテクニークが、状況が要求するシーズンを通して作られ、実行される。
*ケガは、イメージを促進するような平たい言葉で説明される。例えば、"ゴムバンド(じん帯)が、骨と一緒になるように戻る必要がある"。
*行動が、トレーナーからの具体的指導を実行すること、ポジティブな態度を具体化すること、内発的動機をはっきりと表示することとつながり、タスクに関連するゴールセッティングがイメージされると、アスリートはそれから外に出て、それらを振舞うことが促される。
*4つの例が、どのようにイメージがケガの時系列上での初めの2フェーズに応用されるかはっきりと表示するために述べられている。受傷前:(a)予防医療としてのリラクゼーションと対処的なイメージ、受傷直後:(b)リハビリプログラムの簡単なリハーサル、(c)態度と信念のイメージ、(d)回復期間の感情の移り変わりを描くイメージ、である。
*受傷したアスリートの回復時間について、そのケガを繰り返すリプレイのイメージに従わなかったアスリートは早い回復を示した。
(p.244まで)
*身体内で起こるすべての生理的変化には、精神?感情状態でふさわしい変化がある。この現象の逆もしかりである。イメージは実際の体験通りの似た神経生理的作用を引き起こす。
*感情、態度、信念は、頭脳で組織化され、化学的メッセンジャーによって免疫システムに伝達される。このことは、ポジティブかネガティブになり得る治癒プロセスに影響を与える。
*リンパ球機能における催眠とイメージの効果をテストすると、免疫反応が増加した。
*患者のある特定の心理的特性が、ガンからの回復に影響を及ぼした。ガンの治療にイメージの使用を支持する根拠がある。
*乾癬、ストレスマネジメント、潰瘍、対麻痺、挫傷、股関節脱臼、そして腹腔内傷害のような様々な病気とケガのリハビリの間のイメージの使用はポジティブな効果があると報告されている。
*大量の研究が、イメージの使用は、唾液を出すこと、瞳孔サイズの拡大、心拍数の増加、筋電図の変化、血中グルコースの増加、胃腸活動の抑制、皮膚体温の変化といった生理的反応を作り出すということを示している。
()
*
*手術前の不安を減らし、手術後の歩行を増やし、術後の入院日数を減らすために、新しく入院した患者は、様々なコーピング行動を実証する術後の患者とルームメイトになる。そのコーピングモデルを通して術後の感覚と出来事に直面することは、その状況の認知的評価のための正確な情報を提供することによって、より良く観察者が準備できるようにする。
*モデリングという経験のために、術前の患者は予期すべきことを知り、そしてこれは恐れを和らげるのを助ける。
*観察者に医療手順と成果に関する適切な情報を最大に与えるために、ビデオテープやフィルムのモデリングが臨床現場のセラピー効果を上げるために使われる。
*ビデオテープのモデリングは、3つのタイミングでケガをしたアスリートに行われた。術後直後、術後2ヵ月後、4ヵ月後である。
*ビデオテープを観たケガをしているアスリートは、彼らのリハビリプログラムを忠実に実行するように動機付けられ、リハビリの間に何が助けになるかについての知識を持ち、回復期間での自分のやるべきことを信頼していた(ゴールセッティング)。
*もしケガをしたアスリートに提供された情報があまりに目の当たりに見るようで詳しすぎると、経験される恐怖感が圧倒し、そのアスリートはその状況のコントロール感覚を失った思いに苦しむだろう。このケースでは、そのケガと手術のあからさまな詳細によって作られたストレスと恐れが、アスリートがケガに打ち勝つための自分の資源に関する認識を上回ったのである。
*ベストの情報とは、正確な予期を助長し、経験されるであろう感覚の正しい認知的解釈を促す、感覚的かつ手続き的な詳細のコンビネーションである。この情報を通して、手続きに関するストレス(至急要因)と成果に関するストレス(長期要因)が緩和される。
(p.232まで)
*多くの人々がカムバックを望んでいる。彼らはカムバックをしたアスリートのテレビのドキュメンタリー番組を見ていて、すべてが見世物的で英雄的に仕上げている。しかしそうではなく、骨折り仕事なのである。
*回復のための日々のゴールを設定して、リハビリの細かい詳細に専念している誰かの話を聞くことや、似た境遇の他の者がケガの苛立ちと復帰に関連する喜びについて話すことを聞くことはすべて、現在ケガをしているアスリートに大きな影響を及ぼす。これは、アスリートが今まで大きなケガをしたことがなく、回復への望みのベースとなる経験が全くないなら、特に当てはまる。
*観察側がモデルを見るとき、象徴的な表現や言葉のコーディングが行われ、これらキューワードが記憶される。この他人の経験を想像して感じる情報を通して、判断基準が作られ、新しい行動パターンが学習される。特性に関する判断がしばしば比較される。よって、自分と似た誰かが新しいタスクや特定の活動を行っているのを見ることは、その活動を再びクリエイトする能力という観察側の知覚を強化する。
*そのモデルの目に見える特徴は、モデルとの類似性が認識されるから、観察側による心理的な結び付き効果を引き起こす。この結び付きは観察側にモチベーションを上げる効果を与え、そのモデル"のようになる"という努力の拡大を促進するかもしれない。
(p.226まで)
*私がこのアプローチ(瞑想とビジュアリゼーション)を採用して以来、ギプス包帯が必要である時間と治癒プロセスの病的状態は著しく減少している。
*治癒プロセスを想像することは、生理的に似たことを正確に知ることによって強められる。
*パフォーマンスのイメージは、スポーツの技術をリハーサルする媒体を提供するだけでなく、身体運動や競争ではあまりなかった状況の準備にも役立つ。
*リハビリ中のイメージトレーニングの要約
1.治療イメージ:[例]傷ついた組織を取り除く超音波治療を想像すること、マッサージの間に筋肉が柔らかく緊張が解かれるのを感じる。
2.痛み軽減のイメージ:[例]そのエリアに流れる冷たい青を想像する、アイスパックを想像する、身体から痛みが去ることを想像する。
3.治癒イメージ:[例]骨が治ること、じん帯がつながること、壊れた組織が取り除かれ健康なものに取り替わることを想像する。
4.回復のイメージ:[例]膝や肩のフルレンジの動き、全体重を支えるくるぶし、筋肉の強さと柔軟さが全開に戻ることを想像する。
5.パフォーマンスのイメージ:[例]ウィニングショットを放つことや最初にフィニッシュラインを切ること、自己ベストを更新することを想像し、その時の肉体的かつ感情的にどのように感じるか想像する。
*我々の研究の早い治癒を示した者は、遅い者と比べて、ケガの再発に関して恐怖や心配が概して少なかった。
*アスリートは恐怖に感じる状況を視覚化することが求められ、その後にリラクゼーションテクニークを使って、リラックスした状態が引き出される。
*ケガをしたアスリートに対するリコメンデーション
@できるだけそのスポーツに関連し続ける。
@回復のための長期的ゴールと同様に治癒と改善のための日々のゴールを設定する。
@生理療法の計画を作り、毎日の適切な治癒のために精神的に準備することを計画する。
@ゴールを達成することと治癒するメンタルイメージを行う。
@回復のポジティブ面を強調する。
@そのケガが説明されなければならないなら、回復についてのポジティブな言葉とイメージをその後に毎回続けることを試みる。
@毎日、リハビリと将来のパフォーマンスの可能性に関して自分に肯定的な言葉を言う。
@ネガティブな思考、イメージ、ケガの再発を想像することに注意する。そのイメージをポジティブで治癒するイメージに変える。
@休み、熟考するチャンスとしてその"中休み(タイムアウト)"を利用する。
@特にプレッシャーがかかっているならば、リラクゼーションテクニークを練習する。
@リラクゼーション、治癒イメージ、パフォーマンスイメージを促進するために、ビデオを活用する。
(p.220まで)
*セルフトークがポジティブで、自己動機付けができ、決意しているアスリートは、セルフトークが哀れっぽく、自分への憐れみ?完全にネガティブで自分を卑下し、容赦のない傾向がある?として記される者よりも早く治癒した。
*自分の身体、時にリハビリで意識集中している部分とポジティブな会話を継続するのは非常に有効である。
*リラクゼーションの練習を通して、我々は自分の身体に気付きを与え、それと結びつき、より行動を方向付けすることができる。
*リラックスして緊張を和らげることは、血液循環を良くして、回復を促進する。血液循環がより増加すると、傷ついた組織はより早く修復する。リラクゼーションもまた、痛みの治療に効果的であると一般的に認識されている。
*不治のガンと宣告された患者へのリラクゼーションとイメージトレーニングを行った結果は、41%が改善を示し、22.2%が全体的な軽減、19.1%が腫瘍が元に戻ったことを示した。それは、リラクゼーションとイメージの練習が免疫システムを強化したという主張だった。
*リンパ球の機能におけるイメージプラス催眠術の効果を研究した結果は、免疫反応の増加を示したが、それは被催眠性のスコアが高い人にのみであった。
*アスリートは3つのイメージを使う。1.身体の部分が治っていくのを見て感じようとするイメージ、2.治療が回復を促進していることを想像するときの生理療法中のイメージ、3.完全に回復していること、スポーツに復帰すること、再び上手くパフォーマンスすることを想像する完全回復イメージ。
*身体のリラクゼーション状態を得ることは、身体の筋肉運動と言語的思考を抑制し、心的イメージが優勢にさせる。その通常の方法では、治癒イメージを始める前に、漸進的筋肉弛緩や瞑想で行われる。
*"無意識"の間に、つまり麻酔状態で、素早い回復に関するポジティブな暗示を受け取る患者は、コントロールグループと比べて入院が平均2.4日少なくなった。
*患者が意識を持つようになったかどうかを確かめる反射テストの後、彼(ドクター)は非常に低い声で話し始め、その患者に手術がどれだけ上手く行われたか、身体がどれほど素晴らしく反応したか、どのくらい修復が上手くいったかについて話した。彼は、痛みはほとんどないか全くないこと、組織が非常に素早く回復したこと、全く伝染もないこと、非常に短い期間で歩けるようになることという考えを教え込んだ。その集中治療室の看護婦はすぐに、その患者が他の者よりも早く回復していくのに気付いた。
*自発的ヒーリングの基礎事項
@精神的かつ肉体的にリラックスする。
@ポジティブな態度を維持する。
@精神的にケガをした体の部分とコネクトし、ヒーリングが行われていることを想像する?できるだけ詳しくヒーリングを経験し、感じ、見る。
@身体がしてもらいたいことを正確に感じ、見る。
@身体が完全に機能し、望むレベルでパフォーマンスしていることを想像する。
@自分が気分が良く毎日改善していることを思い出させる。
*正確に想像されることは、個々人で決められる。ある人に上手く働くイメージは他の者には効果的ではないかもしれない。
*生理療法のイメージとは、傷ついた組織を小さくすることや、血流を増すこと、筋肉や組織が強くなることを見て感じることである。
*伝染と戦っているなら、身体の白血球などの食細胞が、感染性因子をむさぼり食う"パックマン"として想像される。組織が裂かれるときは、血塊の構成と組織化が想像され、その後に組織の再生と治癒が続く。
(p.213まで)
*アスリートの両肩に大半の責任が置かれながら、リハビリと完全な回復は(トレーナーとアスリートの)協力的冒険である。これはスポーツの場面での上手くなり他人に勝つために努力をすることと何ら変わりはない。
*この(トレーナーからの注意、仲間からの同情、大きい期待から解放されること、他の目標に向かうために時間とエネルギーを解放することなどの二次的効果)は、比較的ナショナルチームのアスリートには滅多に起こらない。多くは、できるだけ早く実際のトレーニングと競争に戻ることに高く動機付けされている。しかし、他の道で自分の人生のバランスをとることや休む時間を取ることが出来ないアスリートは、そのケガが彼らの両肩に置かれた期待を弱め、戦いの場から去る尊敬される方法を与えるという点で、ケガの価値を知るかもしれない。
*トレーニング、遠征、学業、そして社会生活という要求をバランスすることは大学のアスリートにとって一般的な問題である。彼らの生活があまりに長く過剰にバランスされていないとき、心理的または肉体的に弱くなっていく。
*ケガは、人の生活がバランスする状態まで戻し、生活の質を改善するチャンスとして認識されるかもしれない。
*中国語の危機という言葉が二つの文字を持つように?一つは危険という意味、もう一つは機会という意味?ケガは学び成長するチャンスであり、大きな不幸というよりも乗り越える挑戦であるかもしれない。
*ポジティブな心理的傾向は、行動科学の応用における最近の会議で提示された大量の根拠によって支持されている。その会議では、シリアスで、致死ではない病気からの劇的な改善と回復の全ては、大きな心理的かつ精神的洞察とポジティブな変化ともに起こるというコンセンサスが得られた。
*ゆえに、我々の身体に聞くことと、満足感に伝わる内的な声を心に留めることが大切である。
*早く回復するグループの者は、彼らのスポーツの中での強い洞察と楽しみの形式でもってより大きな恩恵を引き出したが、遅い回復グループの者は全く恩恵を得ることはなかった。加えて、その経験から学習し、挑戦と機会としてそれを受け入れたアスリートは、彼らの回復時に関してより良く暮らしていた。言い換えれば、これらのアスリートは悪い状況をできるだけ利用したということである。
*ケガにより、Lynn(オリンピック10km走ランナー)は、スイミングプールでトレーニングすることが求められ、そこで、彼女はすぐに、水のトレーニングは彼女のテクニックと集中力を強化し、道上では避けられず求められた身体の疲れと弱まりを妨げたから、道上でのトレーニングよりもより効果的であることが分かった。彼女は、オリンピックで成功に導く方法を使う間でさえ、継続してプールトレーニングを実行した。
*例外的なアスリートはその経験から学んだこと(自分自身について、スポーツとの関係性など)という利益を得た。
*過度の使用/オーバートレーニングで膝の手術を経験したプロダンサーであり、例外的に早く自発的な治癒者のコメント。「私は、もう一人の私と会話し、私がこの状況を作ったこと、それが私の中から起こったこと、それが自分のことと終わったことをできるだけ利用するためにする方法を私に気付かせたことについて問いかけた。」
*提供側は、アスリートが時間切れまで認められたその恩恵と洞察、回復に向けた個人的なコミットメントを求めることを助けるべきであり、それが長期的には実を結び、アスリートにとって健全であると最終的に証明する可能性がある。
*ゴールは、コミットメントを特定の関連行動に翻訳したものである。
*早い回復の者は、遅い回復の者と比べて、ゴールセッティングをとてもよく使った。特に日々のゴールが関係していた。
*アスリートがゴールを達成する自分を想像するという、最後の結果や断言のイメージ、また、アスリートが日々のゴールに取り組む自分を想像するという、プロセスイメージが勧められる。
*最後の結果のイメージのための手順は以下の通りである。
1.ゴールを選択する。
2.リラックスする。
3.既にゴールを達成した自分を見る。
4.できるだけ細かく、ゴールにたどり着く感情を想像する。
5.その達成に関する自分に近い他人の反応を見る。
6.ゴールにたどり着くためのステップを調べ、その各レベルの満足感を感じる。
7.ゴール達成の幸福感を持つ。
8.次第に現実に戻る。
9.そして、眼を開け、その最初のステップの行動を開始する。
*ゴールを達成することを感じたり見たりすることが難しい人には、またはネガティブなイメージを得る人には、疑念と恐れを止めて、それを知り、ゴールに到達させる全てのポジティブな要因、例えば、才能、治療、粘り強さをリストアップすることが提案される。
*これは、彼らがゴールに合致するのに必要なツールと持ち、それらをコントロールできると信じて理解することを助けるために行われる。
*ゴールセッティングの利益の特徴は、それが通常イメージを伴うということである。ゴールを考えたり、ゴールを達成するためのプランを調べたりするとき、幾つかの心的イメージが普通は人の心に表れる。
*一旦ゴールが設定されると、人は定期的にそのゴールを達成することを再熟考し、再想像する。
*日々のゴールは結果に向けて最も効果的な手段である。このことを確かにする我々の研究では、日々のゴールセッティングは、長期的ゴールや復帰ゴールよりも回復時間に関連していることが発見された。
*人は、ケガをすることや長いリハビリプロセスに直面するという事実をコントロールすることはできないが、自分がそれについて考える方法を方向付けしたり、コントロールすることはできる。
(p.208まで)
*生理状態の全ての変化は、精神?情緒状態、意識や無意識の妥当な変化をともなう。そして反対に、精神?情緒状態、意識や無意識の全ての変化は、生理状態の妥当な変化をともなう。
*バイオフィードバック効果とプラセボ(偽薬)効果を調査した研究では、個人の制御と治癒を引き起こすメカニズムは全体的にその本人に依存している。バイオフィードバックトレーニングで、人は自分の身体を直接コントロールすることを発見する。プラセボは、治癒プロセスが始まったと信じ込むために、それが始まったという認識だけを示す。
*治癒は、ポジティブで建設的なゴール指向のイメージを通して引き起こされ、促進されると言われる。
*プラセボは、患者がそれが作用を起こさないものと完全に認識がある間でさえ有効であることを示している。これは、治癒が行われているという単なる暗示が自然に治癒イメージを引き起こすのかもしれないということを示している。
(p.202まで)
*Peer Modeling(同等者モデル)は、ケガをしたアスリートと、似たケガから上手く回復していった別のアスリートと結びつけることである。
*サポートグループは、自分達はケガを経験することやその出来事に対する心理的反応、またケガのストレスに対処するコーピングストラテジーの指導で、一人ではないという認識、ある種の普遍的な感覚を提供することができる。
*もしアスリートが自分自身を第一にアスリートとしてみなすなら、そのケガがアスリートのアイデンティティに与える破壊的なインパクトを想像できる。
*両親は次第に、人生のあるエリアでの後退の間に、人生のもう一つのエリアのポジティブ面がずっとどのように起こっているかを示すという、別の重要な役目に向けた意識を与えることができる。
*アスリートに各サポートに合った潜在的なサポーターを書き出させ、その人間にして欲しいことを表す。次に、アスリートが認識している人間からこれらの行動を要求するのに取られるべきステップを書き出させる。最後に、アスリートが必要だと感じているサポートを要求するためのタイムフレームを認識させる。
*援助というよりも害を与える共依存関係を発展させないように、またネットワーク内の人々の個人的働きかけを減ずるものに対抗するように注意するべきである。
*他人という資源を活用するのは大切であるが、外部からのサポートに完全に頼り切るというのは、そのアスリートを動けなくさせてしまう。
*ゴールサポートの介入とは「サポートシステムとして我々を発達させることによって、環境的サポートに過大に依存するニーズに打ち勝つこと」である。
*自分で自分をサポートするために、ケガをしたアスリートは回復プロセスにおけるはっきりとしたゴールを設定し、自分自身との間で明確で特定の行動同意/契約を作り、ケガに関する終わっていない全てのタスクを終わらせなければならない。
*これらの活動は、個人的な働きかけの感情強化、継続するセルフサポートの土台に繋がる。
*そのポイントとは、ケガをしたアスリートは他人のサポートに完全には依存できないが、他人によって提供されるサポートを、セルフサポートシステムを発達させるためのベースとして用いうように試みるべきである。
*ソーシャルサポートは、過度のストレスの代償としてのコーピングスキル以上のものである。ケガをしたアスリートのように、それは人生のスキルである。
(p.196まで)
*男性グループはより"感情的"と"聞く"ソーシャルサポートの提供を必要としている。女性グループは"技術的挑戦"と"感情的挑戦"に関するソーシャルサポートのエリアでの追加のサポート提供を必要としている。
*「たとえ似たようなストレス因子であっても、人、資源、そして環境はあまりに様々だから、全ての状況に合った介入方法はない。」ということを覚えておくことは重要である。
*本来、本質的に感情的なサポート提供とは、(a)感情的サポート、(b)感情的挑戦、(c)聞くこと、である。
*しばしば、人々は個人的かつ感情的なトピックについての会話にすぐに入りたがらない。彼らは自分のことを打ち明ける前に、自分の秘密が守られるという確信を望む。
*ケガをしたアスリートへの感情的サポート供給を計画するとき、苦しんでいる人々に対する自分の反応と同様に自分の感情的ニーズに気付いておくべきである。
*本来、本質的に情報的なサポート提供とは、(a)タスクに対する正しい認識、(b)タスクへの挑戦、(c)現実の確認、である。
*似たような経験(例、ケガ)を持つアスリートは、彼らが今経験していることをどのように感じているかまた感情移入しているかということを理解している人々を触れ合うことができる小グループミーティングから利益を享受する。加えて、この種類のサポートはスポーツの場から他の人生上のロールへの移り変わりを促進することができる。
*本来、本質的に物質的なサポート提供とは、(a)物質的援助、(b)個人的援助、である。
*一旦、(自分の動因、過去の行動、資格、自分の期待とルール、スポーツ団体のルールなどの)自分の哲学を形成したら、それをケガをしたアスリートとコミュニケートするべきである。何ができるか、するつもりか、またできないこと、しないことを正確に知らせるべきである。
*あなたが有形のサポートを与える時、受け取る者にあなたに対する借りの意識を、特に心理的に、置かせないようにするべきである。そのような関係性は、支持的ではあるが、ソーシャルサポートではない。
*アスリートは最初にソーシャルサポートシステムの構造と効果を評価することを促進されるべきである。これは(a)彼らが必要と感じている種類のサポート、(b)現在のネットワーク状況、(c)ネットワークでニーズに合致した際の満足レベルの認識を含む。
*「誰が」「どういう」ソーシャルサポートを提供するのか決めることは重要である。
*アスリートは、サポート提供者がニーズと合致するための2種類のシステムを持つ。(a)専門知識を必要とされる人々、(b)専門知識を必要としない人々、である。
*サポート提供者を探すときのガイドラインは以下の通りである。(a)彼らはアスリートが頻繁にコンタクトを取る人?必要時に連絡可能な人でなければならない。(b)アスリートの可能性と限界を理解していなければならない。(c)アスリートが信頼する人でなければならない。(d)アスリートがお返しに何かを与えられる人であるべきである。
*この(ゲームの統計/スコアを取るという)タスクは、アスリートはそれを名ばかりのジェスチャーであるとみなすから、一般に成功しにくいものである。「もしこれが重要であるなら、なぜケガをしていない者がこれをしないのか?」
*ケガをしたアスリートがチームから孤立するのを許さないとき、チームを裏切ったという感覚は小さくなり、大切な"家族的な"結びつきがじ持続し、そして取って代わられ忘れられるという恐れが減少する。
(p.190まで)
*ソーシャルサポートが少ないとき、ストレスと心理的/生理的満足との関係性は強く、直接的になる。ソーシャルサポートが増加すると、その関係性は弱まる。
*効果的なソーシャルサポートネットワークは、生物体の認知、情動、免疫システム機能、そして行動を変える。
*そのケガをした者の原因とその帰属、彼らの自尊心と自己意識、異常感情、そして期待感と苦境の意味における変化を調べることによって、ソーシャルサポートが適応を促し、健全さに強い影響を与えるという理解の大きな前進が見られた。
*人々が周囲を支持的であると知覚するとき、彼らは自分のゴール達成のために必要な資源が、彼ら自身の中から、またはそのサポートネットワークから、活用できる状態であると感じる。つまり、個人的な世話/仲介が、ある人の満足は他人にも重要なことであるという感情によって強められるのである。
*サポートの享受者にとって、ソーシャルサポートは従わさせるプレッシャーを増加させてしまうかもしれない。そのようなプレッシャーは人々に健全ではない方法で行動するのを引き起こすかもしれない。さらに、享受者は息苦しさと被支配感を感じ、ソーシャルサポートのニーズのために"自分を見失い"、そしてサポート提供者に対して借りを感じるかもしれない。
*ソーシャルサポートを基本とした介入戦略を作るとき考慮すべき点は以下の通りである。(a)損失の評価、(b)サポート介入の強さ、(c)他の資源の評価、(d)タイミング、(e)感情と認知対行動、(f)資源の流出、(g)環境対個人介入
*人のニーズの認識というのは、主観的なプロセスであるから、この(特定のニーズとソーシャルサポートの)合致するプロセスはむしろ難しいものである。
*効果的なサポートとは集中的で、最も近く愛する人々によって提供されるものである。よって、サポートの「源」は、サポートを基本とする介入方法の強度を決定するのに重要な要因となるように思われる。
(p.184まで)
*アスリートは競争的環境のなかで、数多くの挑戦をしているが、最も共通してストレスフルなものの一つに、ケガに対処するということがある。
*ケガは、身体的満足を脅かすだけでなく、アスリートの自己意識、信念体系、社会的かつ職業上の働き、価値観、やる気、そして精神的バランスに脅威として作用するので、非常にストレスフルである。
*ケガがアスリートに強制することは、(a)自分の能力の新しい定義を受け入れる、(b)チーム上での役割を再定義する、(c)現在の関わりを変えるか退く、(d)スポーツ内外で、将来のキャリア形成の方向を再設定する、である。
*ソーシャルサポートで満足感を報告するアスリートは、ケガの発生に明確に関連している緊張/不安レベルが低い。
(p.178まで)
*カウンセラー?クライアントの関係性は3つのドメインからなる協同作業である。その3つとは、目標の同意、タスクの同意、そしてクライアントと療法家間の感情的結びつきの発展、である。
*アスレティックセラピストは自分達を患者と感情的な結びつきを発達させるものとして自覚していないかもしれないが、ケガをしたアスリートのためのソーシャルサポートの要素として両親に次いで2番目に認識されている。
*医療提供者はクライアントより一つ上のポジションという認識があり、ケガをしたアスリートは情報的サポートをアスレティックセラピストに依存し、セラピストにリードを取ってもらうのを待ち、そういう相互作用の規範なるものを作ろうとする。
*皮肉にも、最初の会話で、感情を深く掘り下げる、またはサポートと励ましを提供するという時期尚早の試みは、患者に受身の役割をほどこすという、協同作業にネガティブな影響を与えるかもしれない。
*医療提供者は、どのようにその(ケガの本質、治療目標、潜在的な副作用、リハビリプロセスに適応するためのコーピング戦略の)情報を表すかということが、患者の理解、治療法に対する忠実さ、そして患者?医療提供者の協同作業を確かなものにするのに重要であるということを認識しなければならない。
*最初の患者?医療提供者間に内在する不安や力関係の差異は、注意深く聞く、またはより明確にするために訊ねようとするという患者の能力を阻害するかもしれない。
*協同作業という方法によって、患者は聞いていることをまとめること、注意書きを取ること、またはその情報が彼らに意味することを説明することといった行動を通して、提供された情報の理解を示すことを患者たちは求められる。
*全ての患者は、自分自身の信念やケガをリハビリするプロセスへの恐れをその協同作業に持ち込み、医療提供者はいつもすぐに患者に注意を集中すべきであって、彼らのケガに対してではない。
*忠実さやモチベーションにネガティブに影響する問題や依存を避けるために、この感情的結びつきの本質を理解するケアがなされなければならない。適切に用いられると、協同作業は患者に彼ら自身のリハビリに対する責任を取る能力を与える。
*協同作業の本質は、リハビリプロセスのタイムフレームや現在の状況的要素(ケガの過酷さ、競技生活の長さ、パフォーマンスのレベルなど)の結果として変化するかもしれない。
*協同作業を強める5つの実際的提案
1.認識を調べる
患者のコミュニケーションを正確に聞くことを確かにするために、やさしく言い換えることと要約することを用いて明確にする重要性を形に表す。
2.具体的にする
リハビリで起きている現象についてのあいまいな説明から具体的で特定の例に変えることが必要である。
3.修正する前に聞く
患者が求めていることを知っていると仮定するというミスをしない。彼らの環境、特に心配事と状況因子について彼らが言っていることを注意深く聞く。
4."でも..."を聞く
"はい、でも..."という患者の反応を注意深く聞くことによって、彼らが最も抑圧されている恐れや心配事をとらえることができるかもしれない。"でも..."は言葉にならないコミュニケーションであることを知ることもまた重要である。もし患者が単純に同意して、疑いや心配事を全く表さないと感じるなら、「その"でも..."の後に続く言葉は何でしょうか」と聞く。
5.患者の表現を尊重する
「それはやりましたか?」の類いの質問を聞くことより「ケガに対処するために行っていることはどういうことですか?」といった質問をするほうがベターである。
(p.172まで)
*ケガの重大さと破壊性を過大評価したアスリートは、過大評価しなかった群と比べて、より大きな痛みと気分障害を経験する傾向があった。
*ある研究のアスリートは、アスレティックトレーナーの評価と比べ、自分がより大きく回復したとみなした。スポーツ医療クリニックの患者と彼らの医師でなされたケガの評価の間には重大な比例関係が、ある調査で見受けられた。
*ある特定の状況では、アスリートは症状を隠し、医療の診断よりも早く、スポーツ復帰に関するケガの重大性を軽く見るということが認識されるべきである。
*スポーツ傷害リハビリの医療提供者の一つのゴールは、彼らの患者にリハビリに対する責任感覚をしみ込ませることである。
*回復が遅いアスリートは、回復が早い者と比べて、リハビリ進捗の責任を負わない傾向があり、患者が自分のリハビリの進捗の責任を負う程度は、回復の程度によるかもしれない。
*感情的な障害はリハビリへの忠実さとリハビリの成果に関係するから、スポーツ傷害の医療提供者は適切な紹介を促すために、患者の心理的苦しみを認識することが大切である。
*スポーツ医療クリニック患者の心理的苦しみの自己報告は、その患者の心理的障害を示すフィジカルセラピストやアスレティックトレーナーの行動評価と関連しなかったことを発見した。
*どのようにリハビリに対する忠実さが評価されているかによって、その忠実さ具合は40-91%の開きがあることが言われている。
*リハビリへの忠実さにポジティブに関連した患者特性として、自己動機付け、痛みの寛容性、タスクの関連性、そして強い精神力がある。
*エゴ関連性と不安特性はスポーツ傷害リハビリにネガティブに関連している患者特性である。
*医療提供者は、患者は回復が予想よりも遅いときに治療プログラムを忠実に実行しなくなるという推測をしないように注意する必要がある。
*遅いリハビリプロセスを踏むアスリートは本当は、要求されたことの全てを行っているのかもしれないし、さもなければ、患者?医療提供者関係が損なわれているのかもしれない。
*大抵、アスリートは、一般人で見受けられることよりも、精神障害の頻度や深さを小さい。にもかかわらず、5-13%のアスリートはケガの直後の1-2ヶ月の短期間に、心理的困難について臨床的に診断されるレベルにあると報告されている。
*ケガをしているアスリートの心理的ニーズを注意深く評価すること、紹介のタイミングに注意すること、そして紹介のフォローを行うことによって、成功的な紹介をする可能性が上がる。
*自分の感情や回復の進捗具合について苦しみをレポートするアスリートは紹介の候補者となる。
*(紹介を行う際)身体と精神の重要なつながりを述べることと、"頭の問題"ではないことをアスリートと再確認することは有効である。
*メンタルヘルス提供者は、患者との話し合った秘密の内容を公にするべきではないが、患者の状態についての限られた情報は共有される。
*カウンセリングの関係性の質は、成功的な療法成果を示す重大な要素であると長い間信じられている。しかし、この関係性は極めて複雑で、カウンセリングプロセスの異なるステージで変わるし、カウンセラーとクライアントによって極めて違ってみなされる。
(p.166まで)
*膝の手術の後のリハビリを行っている、競争的アスリートと趣味的アスリートを扱った最近の研究では、フィジカルセラピスト/アスレティックトレーナーは、ソーシャルサポート提供者として両親に次いで2番目に認識された。
*(クライアントと医療提供者間の)コミュニケーションを阻害するかもしれないクライアントの特徴は、不安感、身体的傷害の経験の無さ、そして情報の欠如が含まれる。まずいコミュニケーションを引き起こすかもしれない提供者側の行動は、聞かないこと、専門用語と技術用語の使用、単純すぎる説明、患者を非人格的に扱うこと、懸念を表すこと、患者にステレオタイプを当てはめることが含まれる。
*その(医療提供者とのコミュニケーションに関する患者側の満足感の)重要性にかかわらず、明らかに、スポーツ傷害リハビリにおいて、患者?医療提供者間のコミュニケーションはほとんど理解されていない。
*ケガをしたアスリートとアスレティックトレーナーは、アスリートがリハビリプログラムを理解したかどうか、書かれたプランがアスリートに渡されたかどうかについて、大きな不賛成を示した。
*大学内にあるスポーツ傷害クリニックの患者は、自宅で行うリハビリプログラムエクササイズに要する時間について、彼らの生理療法士の見込んだ時間よりも平均で42%低く見積もっていた。
*自宅のリハビリエクササイズを処方されたスポーツ傷害クリニック患者の77%は、少なくとも彼らのリハビリプログラムの数箇所は間違って理解していた。
(p.160まで)
*術後のコンサルテーションで、実際のリハビリプランに関するアスリートの忠実さを評価することは重要である。カウンセラーは、進捗や遅延が、ケガをしたアスリートの態度(モチベーション、能力、努力)によるものか、リハビリサービスのための保険適応の範囲外、運動やリハビリの施設への不十分なアクセス、感染、血栓、癒着のような医療問題などといった複雑な要因に関係があるかどうか決定しなければならない。
*アスリートの気分状態と現実的かつ知覚された進捗を月ごとに評価することが勧められる。
*痛みと、大きな副木と固定器による行動制限はしばしば睡眠パターンを邪魔する。
*この(ソーシャルサポートの)ステージでアスリートに影響するかもしれない追加要因は、社会的認知(褒め言葉や肯定的なフィードバック)の欠如と経済的かつ物理的な独立のなさに関係がある。
*医師とフィジカルセラピストは通常、進捗の欠如がアスリートのコントロール下の要因に関係があるかどうか最も良く決定できる。
*手術なしのコンサルテーションでのアスリートは以下の一つが理由として当てはまる。
1.手術が適切な手段ではないアスリートのケガのインパクトを評価するため。このアスリートは、例えば、腰痛、ロテーターカフの損傷、膝蓋から大腿部の痛み、Osgood-Schlatter's disease、疲労骨折であるかもしれない。
2.パフォーマンス減少を評価するため、またはパフォーマンス強化戦略を援助するため。
3、アスリートのリハビリのためのゴール・モチベーション、そして存在する重圧を判断するため。
4、摂食障害、エクササイズやドラッグ中毒、失敗の恐怖、成功の恐怖を深く調べるため。
5、痛みが慢性的でそのケガが治っていないアスリートと面接するため。
*時折、(心理的な介入を怖がり嫌がる)アスリートは、看護カウンセラーはあまり我慢をしなくてよいようである。しかし残念ながら、心理学者や精神科医によるより深い診断が正当化されるとき、彼らは外科のメスや手術を求めてスポーツ医療センターを去る。
*ボールなどを巧みに操ること、メンタルトレーニング、そのスポーツのアスリートを写したビデオでの生体力学的分析のような、反応するまで時間を要するような戦略は動機付けを促し、情報提供ツールとなる。
*ある医療現場では、フィジカルセラピストやアスレティックトレーナーが最初に、ケガをしたアスリートを診断し、適切な時に医師に相談する。
*セラピストは、いつ診断がなされるかについてケガをしたアスリートに教え、それにそって、その診断から出てくる適切なフィードバックを提供する。
*ケガをしたアスリートのリハビリプロセスの最高のものは、そのクライアントのケアに関する機密性と、全体的にまとめられたスポーツ医療チームのニーズの間の繊細なバランスであることが強調されなければならない。
*また、ケガの過酷さがアスリートのスポーツ復帰を妨げる場合、学校の進捗具合、キャリアゴール、代替的な興味に関する情報を検討することも重要である。
(p.154まで)